ヨハネス・フェルメール



「デルフトの眺望」

1660年頃


マウリッツハイス美術館(ハーグ)


 現存するフェルメールの風景画は2枚しかありませんが、その「大きい方」がこの作品です。

 デルフトの南端を流れるスヒ−川からの眺めを描いたこの絵は1682年ディイシス・コレクションで確認された後、1696年アムステルダムの競売では200ギルターという高値がつきました。これは同じ競売にかけられたフェルメールの作品のなかで最も最高額です。
 1822年、オランダ政府が作品を購入した際にはマウリッツハウスの他にもアムステルダム国立美術館も購入を希望した為オランダ王ウィレム1世が最終的にはマウリッツハウスに決定しました。
 一見すると写実的に描かれた見事な風景画ですが、その細部には様々な修正が施されていて、計算され尽くした構図が高い視覚効果を醸し出しています。
  

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